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「肉が小さくなった」、物価上昇の影響が外食にも


ニュース 社会 作成日:2011年2月21日_記事番号:T00028313

「肉が小さくなった」、物価上昇の影響が外食にも

 行政院主計処の統計によると、1月の「外食価格指数」が過去最高を更新する見通しとなった。06年を100とする外食指数は、今年1月は111.34に達したとの予測で、外食族の財布を直撃している。ここでいう「外食」とは、食堂やレストラン、屋台など飲食店での食事だけでなく、コンビニの弁当や惣菜(そうざい)など調理済みの「中食」も含まれる。

 小麦粉や砂糖、食用油など原材料の国際価格上昇が続く中、飲食店が立ち並び、競争の激しいエリアでは「値上げすれば客がいなくなる」と、値上げを踏みとどまっている飲食店も多い。しかし、それもそろそろ限界を迎えているようで、ナイトマーケット(夜市)などの屋台でもちらほら値上げが行われているようだ。

 例えば、桃園県の桃園県中レキ(土へんに歴)観光夜市、中原夜市では、これまで50台湾元だった「臭豆腐」が60元に値上がりしたほか、「鶏排(フライドチキン)」は45元から50元に、「豆花(豆腐プリン)」は25元から30元に上がった。

 高雄では庶民の味、「魯肉飯(豚バラ肉のそぼろかけご飯)」が35元から40元に、「火鶏肉飯(七面鳥の鶏肉ご飯)」も25元から30元に値上がり。値上げに踏み切らなかった業者も、肉の量を1〜2割減らすという苦肉の策を講じている。高雄の「排骨飯(スペアリブのカツ丼)」有名チェーン店では、昨年末55元に値上げして以来、価格は据え置かれているものの、以前はスペアリブでご飯が隠れて見えなかったが、今ではご飯が2割ほどのぞいている状態だという。

 値上げ幅はわずか5〜10元とはいえ、日常的に利用する庶民にとっては大きな痛手。また、これまでは業者が販売促進キャンペーンなどを実施し、値上げの埋め合わせをしてきたが、今年はそうした活動も激減する見通しだ。このため、消費者の値上がりに対する実感も今後ぐっと強まりそうだ。