中国で先週末、チュニジアの独裁政権を崩壊に追い込んだ「ジャスミン革命」やエジプトの民主化デモに触発された市民が、インターネットで「中国版ジャスミン革命」を呼び掛けるデモを計画したことについて、馬英九総統は21日、中国に人権保障を訴える声明を発表した。
馬総統は声明で「大陸（中国）の繁栄と発展が維持されることを望むが、同時に大陸当局が歩調を速め、実際に民主的法治による政治改革を実行し、積極的に人権を保障することを期待する」と呼び掛けた。
22日付自由時報によると、「中国版ジャスミン革命」を呼び掛けるネット世論に、台湾政府も強い関心を抱いており、国家安全会議（国安会）は21日、行政院大陸委員会（陸委会）などと緊急に対応を協議し、声明を発表した。
一方、野党民進党の蔡英文主席は、立法院民進党議員団大会であいさつし、「ジャスミン革命は中東と中国の民主化の始まりで、重要な事件だ。民進党は今後の動向に引き続き関心を払い、これらの国々の人民の民主的人権を求める訴えを支援していく」と述べた。
