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関係悪化でフィリピン特使訪台、謝罪表明なしか


ニュース 政治 作成日:2011年2月22日_記事番号:T00028350

関係悪化でフィリピン特使訪台、謝罪表明なしか

 馬英九総統は22日、フィリピン政府が詐欺事件の台湾人容疑者の身柄を中国に引き渡したことをきっかけに、台湾とフィリピンの関係が悪化している問題で、事態打開に向け訪台しているロハス特使(元上院議員)らと会見した。総統府の発表では、フィリピン側から謝罪表明があったかどうかには触れておらず、正式な謝罪はなかったもようだ。


ロハス・フィリピン特使と会見する馬英九総統(総統府リリースより)

 馬総統は「フィリピン政府が犯した過ちで、台湾の政府と人民は強い憤りを覚えたが、特使団と会ったのは、フィリピンとの長年の友好と協力関係を考慮したためだ」とした上で、フィリピン政府が今回の事件で犯した過ちについて責任を負い、謝罪の意思を表明することを望むと指摘した。

 22日付中国時報によると、馬総統との会見に先立ち、ロハス特使は21日、台湾の楊進添外交部長と深夜に及ぶ協議を行ったが、ロハス特使は正式な謝罪を行う権限は与えられていないとし、「深い遺憾の意を表する」という内容のアキノ大統領の親書をフィリピン側の公式な立場とする旨を説明した。

 フィリピン側の立場が「謝罪」ではなく、「遺憾」の表明にとどまったことに、馬総統は強い不快感を示していた。