リチウムイオン電池の材料からバッテリーセル、バッテリーモジュールまでを手掛ける鋰科科技（ＬＩＣＯテクノロジー）は21日、中央研究院、暨南国際大学と、動力用リチウムイオン電池向け正極材料の研究開発（Ｒ＆Ｄ）における提携を結んだ。その契約式典で同社は、今後、新たに開発した正極材料の特許を中国で申請し、来年第２四半期にも特許が取得でき次第、量産に入るとの計画を表明、中国の電気自動車市場進出に意欲を示した。22日付工商時報などが報じた。
なおＬＩＣＯのリチウムイオン電池は、中国江西省の博能実業集団のバスに採用されることが既に決まっているほか、乗用車メーカーとも提携を結んでいるという。
中国政府はリチウムイオン電池関連材料への輸出税還付やハイブリッドカー購入補助など手厚い支援を予定しており、ＬＩＣＯは同国での動力用リチウムイオン電池需要の高まりを見込んでいるもようだ。
