米国在住のバイオテクノロジー専門家、陳志明氏が米国に設立した安成国際薬業（ＴＷｉファーマスーティカルズ）は22日、子会社の安成生技を通じ、工業技術研究院（工研院）の生医・医材研究所から急性白血病用新薬「ITRI−260」の技術移転を受ける契約を結んだ。来年にも人体臨床試験に入る。23日付経済日報が伝えた。
陳氏は米国のジェネリック医薬品業界で知られた存在で、自ら設立したAndrx社は米国で４位のジェネリック医薬品メーカーに浮上し、06年にワトソン・ファーマスーティカルズに600億台湾元（約1,680億円）で買収されている。ＴＷｉは陳氏が02年に設立した企業で、高い技術が要求されるジェネリック医薬品の生産を手掛けている。昨年の売上高はは9,000万米ドルだった。
ＴＷｉは既に、台湾に経営の重心を移しつつあり、本社をはじめ
生産、研究開発機能をすべて台湾に移動し、米国には販売機能だけを残した。同社は今年第３四半期に増資を行った上で、来年にも台湾で上場を申請し、13年に新規株式公開（ＩＰＯ）を目指す構えだ。
