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リビア情勢緊迫、台湾中油が来週にも値上げ


ニュース 石油・化学 作成日:2011年2月24日_記事番号:T00028415

リビア情勢緊迫、台湾中油が来週にも値上げ

 リビア情勢の緊迫で原油価格が高騰していることを受け、台湾中油は来週にもガソリン・軽油価格を1リットル当たり0.3~0.4台湾元(約0.8〜1.1円)引き上げる見通しだ。上げ幅は、台湾政府の物価対策に呼応し、本来の価格調整公式による上げ幅の半分に抑制する。24日付中国時報が伝えた。

 台湾中油幹部は「国際原油市場は過去のエネルギー危機を通じ、対応体制を整えており、リビア情勢が引き続き悪化しても、原油市場への影響はコントロール可能な範囲内に収まるのではないか」との認識を示した。

 一方、台湾中油はリビア支社に派遣している台湾人社員4人を引き揚げる措置を取った。リビア支社には5人の台湾人社員が駐在しており、現在台湾に出張中の1人もリビアに戻るのを見送った。

 台湾中油はリビア国営石油との間で、3本の試掘井を掘る1,500万元相当の契約を結び、これまでに2本の試掘を進めたが、いずれも石油や天然ガスの発見には至らなかった。残る1本については、リビア情勢の動向を見ながら、試掘を進めるかどうか決定する方針だ。