ニュース 電子 作成日:2011年2月24日_記事番号:T00028425
台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長は23日、米半導体大手インテルのオッテリーニ最高経営責任者(CEO)が先ごろ、ファウンドリー業界の生産能力が今後数年で深刻な過剰状態に陥り、平均価格が下落するとの観測を示したことに真っ向から反論した。24日付電子時報が伝えた。
張忠謀TSMC董事長。インテルとは18インチウエハーの開発でも競争となる(23日=中央社)
張董事長は「TSMCは顧客や技術がなければ増産は行わない。優れた技術と顧客との良好な関係があるため、生産能力増強が供給過剰を招くことはなく、価格が下落すればむしろ競争力の向上につながる」と主張した。
これに先立ち、オッテリーニCEOは「ファウンドリーは、先進製造プロセスに頼って利益を上げているわけではなく、成熟したプロセスの、生命周期が長いチップの受託生産に頼っている」と指摘し、「しかし過去2年間は、最先端プロセスへの投資を積極化しており、先進プロセスの生産能力は過剰の危機に直面する」との見方を示していた。
TSMCは今年、設備投資額を78億台湾元(約219億円)へと、昨年の59億元から引き上げている。主に65ナノメートル、45ナノメートル、28ナノメートル製造プロセスによる生産能力の増強を図る。
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