３日付自由時報によると、世界最大の乳業会社、ニュージーランドのフォンテラが全脂粉乳価格を過去２週間で15％引き上げたことを受け、粉ミルクブランドのクエーカーとネスレは、台湾での粉ミルク小売価格を１缶当たり40～100台湾元（約111〜277円）、７～16％値上げした。値上げ後の価格は１缶590～799元。その他ブランドも値上げの意向を示しているが、当面は模様眺めが続くと小売業者は指摘している。
台湾は乳製品の45％をニュージーランドから輸入しているが、ニュージーランド産全脂粉乳は過去２カ月で34.1％大幅に値上りしている。成長著しいアジア・中東市場の需要が年４～５％のペースで伸びていることが主因で、同国クライストチャーチで先月発生した地震も相場上昇を後押ししているとみられる。
