ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年3月7日_記事番号:T00028604
自動車大手、裕隆集団は、自社ブランド「LUXGEN(納智捷)」のスポーツ用多目的車(SUV)を第3四半期までに中国市場に投入し、今年4万台、来年10万台の販売を目指す。SUV車は中国で自動車市場全体の伸びを上回る好調な売れ行きを見せているが、いまだ市場全体の7%にすぎず成長余地は大きい。早ければ来年にも第2期工場拡張工事に着工し、24万台への年産能力倍増も視野に入れている。7日付工商時報が報じた。
「LUXGEN 7 SUV」。東風汽車の幹部発言は、中国発売時期が遅れるという一部の観測を打ち消したものだ(裕隆プレスリリースより)
LUXGENの中国生産・販売を担う、裕隆集団と中国の東風汽車の合弁会社、東風裕隆汽車の幹部は6日、LUXGENのSUV車種の第3四半期発売に向け、第2四半期に生産を開始するスケジュールに変更はないと語った。
証券会社によると、SUVは中国市場で人気となっている上、中国政府が第12次5カ年計画(2011〜15年)で、自社ブランド車の市場シェアを過半へ引き上げることを目指していることも追い風となりそうだ。
部品メーカーに恩恵も
中国でのLUXGEN販売台数が12万台に上れば、裕隆の利益は5割近く増え、台湾の関連部品メーカーにも大きな恩恵をもたらすと元富証券投資顧問は指摘している。特に先進ハイテク装備を強みとするLUXGENに対し、夜間運転支援システム、車線維持支援システムなどを独占的に供給する永彰機電は今後、同社利益の半分以上をLUXGENの中国事業関連が占めると見込まれる。このほか、▽大億交通工業製造(ライト)▽江申工業(シャシー、駆動システム)▽同致電子企業(TTE、駐車センサーシステム)▽胡連精密(端子)──などの業績にも貢献すると予想している。
LUXGENの中国合弁相手、東風集団は、東風裕隆の完成車と部品の年産額が700億人民元(約8,770億円)に上り、18年に1,000億元を超えると試算している。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722