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台湾製ペットボトル材料、南アが75%の反ダンピング関税


ニュース 石油・化学 作成日:2011年3月10日_記事番号:T00028674

台湾製ペットボトル材料、南アが75%の反ダンピング関税

 ペットボトルの原料となる台湾製のポリエチレンテレフタレート(PET)について、南アフリカがダンピング(不当廉売)に当たるとの判断を下し、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、遠東新世紀(ファーイースタン・ニュー・センチュリー)など台湾系メーカー10社に75%の反ダンピング関税が課された。10日付聯合報が伝えた。

 これに先立ち、欧州連合(EU)は中国製PETに対しダンピング認定を下し、台湾メーカーは欧州向け輸出で優位に立っていた。台湾のPET業界は、南アによるダンピング認定が他国にも波及することを恐れている。

 ただ、欧州が台湾製PETにとって最大の市場であるのに対し、南アは新興市場にすぎない。業界は当面、中国工場からの輸出に切り替ることで、反ダンピング関税を回避する構えだ。

 今回の決定で南アは台湾のほか、日本メーカーに19.7%、インドメーカーに54.1%の反ダンピング関税を適用した。