ニュース 電子 作成日:2011年3月10日_記事番号:T00028678
韓国のLGディスプレイ(LGD)は、液晶パネル市場の飽和を受け、中国・広東省広州市で今年上半期に着工する予定だった第8.5世代の液晶パネル工場の建設を延期する方針を固めた。韓国の聯合ニュースが伝えた。
LGD関係者は「液晶パネル市場の市況が低迷しているため、上半期はひとまず状況を見極める。多額の投資を行う事業なので、適切な時期に着工したい」と説明した。
LGDは中国政府から昨年中に事業認可を取得する前提で、第8世代工場の建設準備を進めたが、認可が遅れるうちに市況が変化し、計画見直しを余儀なくされた。同社は韓国・京畿道坡州市に第9世代工場を稼働しており、広州工場が操業を開始すれば、供給過剰に陥ると判断したとみられる。
これにより、友達光電(AUO)、奇美電子(チーメイ・イノルックス)など台湾勢は韓国勢に先行して投資を行い、中国で液晶パネルのシェア拡大を図ることが可能になるとの見方も示されている。一方で、世界的に液晶テレビ市場が先細る中、台湾勢を含む液晶パネル各社が第8世代以上の工場を中国に建設すれば、生産過剰に陥る事態は避けられないとの慎重な見方もある。
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