ニュース 電子 作成日:2011年3月10日_記事番号:T00028685
発光ダイオード(LED)最大手の晶元光電(エピスター)は9日、大株主の聯華電子(UMC)から派遣された董事2人のうち1人が辞任したと発表した。10日付経済日報が伝えた。
今回董事を辞任したのは、UMCの孫世偉執行長で、UMC側は後任を派遣しない。UMC側は「国際会計基準(IFRS)適用により、持ち分法利益の計上が厳格化される動きを考慮したものだ」と理由を説明した。
UMCは米国にも上場しており、エピスターが持ち分法利益の計上対象となれば、エピスターにも財務資料の開示が求められ、同社に不便をかけることになるため、董事を1人削減し、出資比率を引き下げる方針を固めたものだ。
UMCはまた、エピスターと合弁の発光ダイオード(LED)エピタキシャルウエハーメーカー「山東冠銓光電」については、工場建設が完了しており、協力関係に変更はないと説明した。
エピスターの董事会ではこれまで、万海集団、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)、UMCという三大株主で構成されていたが、大株主間のバランスに微妙な変化が生じるのは必至だ。エピスターは6月に後任の董事を選出する予定で、大株主間で委任状の獲得合戦(プロキシー・ファイト)が表面化しそうだ。
エピスターは、台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)との提携関係を強化しているほか、鴻海精密工業との提携説が伝えられたこともあり、デルタや鴻海がエピスターへの董事派遣を目指す可能性がある。
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