ニュース 政治 作成日:2011年3月11日_記事番号:T00028694
野党民進党の蔡英文主席は11日、台北市内で記者会見し、来年3月の総統選挙に向けた党内選考に出馬することを正式に表明した。本命候補の蔡主席による出馬表明で、民進党内では総統選候補の党内選考に向けた動きが一気に加速することになる。
出馬表明を行った蔡主席。聯合報の直近の世論調査によると、現職の馬英九総統との一騎打ちとなった場合、馬氏の支持率37%に対し蔡氏は31%だ(11日=中央社)
蔡主席は「出馬を決めたのは、何かを争ったり、証明したりするためではなく、勇敢に責任と使命を背負うためだ。次の世代が国家に希望を持てるように全力を尽くすことを決めた」などと出馬宣言を行った。
その上で、蔡主席は「なぜ前の世代が血と汗で勝ち取った民主と自由を、中国と付き合うためにたやすく放棄できるのか」と述べ、主権問題であいまいな対応を取る馬英九政権の対中政策を批判した。
このほか、台湾社会で所得格差が拡大していることについては、「政府の存在価値は、少数の人が経済発展の利益を独占するためではなく、社会を構成する個々人が繁栄の果実を享受するためだ」と述べ、社会民主主義路線を掲げる民進党のカラーを強調した。
民進党で総統選への出馬を表明したのは、呂秀蓮前副総統に続き2人目で、今後さらに蘇貞昌元行政院長らも出馬表明を行うとみられる。
民進党の総統候補は、4月25日から3~5日間にわたり行われる世論調査に基づき決定され、5月4日に正式に発表される。
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