ニュース 石油・化学 作成日:2011年3月11日_記事番号:T00028701
石化原料、酢酸の世界最大手、セラニーズの南京工場(年産120万トン)が突然、一部操業停止となったことで、酢酸市場では供給がひっ迫し、8〜9日の2日間で中国のスポット価格が6.3%上昇した。これを受け、酢酸を手掛ける中国石油化学工業開発(CPDC、中石化、年産能力16万トン)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)傘下の台湾醋酸化学(同30万トン)、長春集団(CCPG、同10万トン)の台湾3社が恩恵を受ける見通しだ。11日付経済日報が伝えた。
セラニーズで今回操業停止となったラインの年産能力は60万トンで、中国全体の12%に相当し、現在は入手困難となるほど供給量が激減している。
酢酸は石油化学の重要原料で、主に化学繊維原料、高純度テレフタル酸(PTA)と酢酸ビニルモノマー(VAM)に使用される。酢酸価格の上昇は、これら川下メーカーの利益を圧迫する見通しだ。台湾域内での不足分は東南アジアや日米から輸入することになる。
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