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自動車部品の東陽、2月は前年比57%増収


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年3月11日_記事番号:T00028705

自動車部品の東陽、2月は前年比57%増収

 自動車部品メーカーの東陽実業の2月売上高は9億400万台湾元(約25億円)となり、春節(旧正月)連休により稼働日数が15日しかなかったにもかかわらず前年同月比57%の大幅増収となった。東陽集団の呉永茂総裁は、今年に入り台湾元為替レートの上昇が緩やかとなったことで、模様眺めを続けていた海外顧客が相次いで発注を再開したためと説明した。1〜2月は前年同期比45%増の19億5,800万元だった。11日付工商時報が伝えた。

 プラスチック部品を扱う東陽は昨年、自動車板金や冷却系統を扱う台湾開億工業を合併した。呉総裁は「アフターマーケット(AM)顧客からの一括調達や緊急発注への対応力が増し、同市場での競争力が高まった」と強調した。

 台湾の自動車AM部品メーカーの1〜2月の売上高は、大半が10%以内の成長にとどまっており、東陽の大幅成長について証券会社は「大手がより勢力を増す状況となっている」と指摘した。

 その上で、単一製品のみを扱う部品メーカーは今後、顧客獲得が難しくなり、東陽のような大手からの下請けに回らざるを得なくなるとの分析を示した。