東日本大震災に見舞われた日本で、一般の人々が冷静に秩序ある行動を保っていることに、台湾メディアから称賛の声が相次いでいる。
聯合報は陳世昌東京特派員による13日付の署名記事で、地震発生当日、交通網がまひした東京・新宿駅で、タクシー乗り場に長蛇の列ができたのに割り込みをしようと争う光景が見られなかったこと、12時間に及ぶ道路の渋滞の中でいらついてクラクションを鳴らすドライバーがほとんどいなかったことを挙げて、「これがまさに先進国・日本だ。緊急状態にあっても笑顔と礼節を忘れず、いさかいを起こしたり怒鳴ったりする人はいない。日本人は災害対応におけるハード面とソフト面の規範を身に付けている」と評価した。
被災地に入ろうと東北自動車道で白河まで北上し、その後福島第一原子力発電所の爆発事故を受けて東京に戻った自由時報の張茂森特派員は14日付同紙で、「取材の過程であらゆる規制に従う日本国民の順法精神と互助精神に最も強い印象を受けた。こうした民族性によって、日本は甚大な災害から必ずや迅速に立ち上がるだろう」と指摘した。
