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奇美電、冠捷科技の3位株主に


ニュース 電子 作成日:2007年9月28日_記事番号:T00002874

奇美電、冠捷科技の3位株主に

 
 液晶パネル大手の奇美電子(CMO)は27日、モニターのOEM(相手先ブランドによる生産)で世界最大手の冠捷科技(TPVテクノロジー)の株式7.68%を8億1,120万香港ドル(約121億円)で取得し、戦略提携すると発表した。双方は資本提携を通じ、液晶パネルの安定供給で協力する。28日付工商時報が伝えた。

 奇美電子は、フィリップス(13.5%)、中国長城計算機集団(10%)に次ぐ3位株主となる。奇美は冠捷へは役員を派遣せず、経営には介入しない方針だ。

 株式の取得単価は1株当たり5.39香港ドルで、26日終値(5香港ドル)を8%上回る。業界関係者の間では、液晶パネルの供給不足が続く中で、株価水準を8%上回る価格で冠捷に出資しても採算が合わないとの声がある一方で、冠捷は中国市場との結び付きが強く、今後の成長が期待できるとの声も聞かれた。

 冠捷科技は香港、シンガポール上場企業で、台北県中和市に本部を置き、福建省福清市、北京市、ブラジルのマナウスなどに生産拠点を置いている。来年のモニター出荷目標は5,000万台。