ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年3月14日_記事番号:T00028741
東日本大震災により、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の一部生産ラインが停止したことを受け、これらメーカーとの関係が深い台湾の自動車業界でも、深刻な影響が懸念されている。14日付経済日報は、「5日以内に生産が回復しなければ、台湾メーカーへの部品供給が止まり、今年35万台という市場規模予測も下方修正を迫られる」との自動車メーカーの声を伝えた。
日本メーカー生産停止の影響は、トヨタ車を生産する国瑞汽車(和泰集団)、三菱車生産の中華汽車工業(チャイナ・モーター)、裕隆日産汽車、台湾ホンダに及ぶ。さらに、フォード車の生産・販売を行う福特六和汽車、裕隆集団の自社ブランド、LUXGEN(納智捷)もトランスミッションなどを日本メーカーから調達しており、日系メーカーと同様に生産が中断する可能性がある。
同日付工商時報によると、トヨタの台湾総代理、和泰汽車は、「現在、日本から完全な情報が得られておらず、台湾への影響を判断することは難しい」としている。一方、裕隆日産および台湾ホンダは、「部品在庫は現在2週間分が確保できており、ただちに影響が出ることはない」としている。
また裕隆日産は「日産は既にエリア別分業戦略を完成させており、短期内の生産再開が不可能となった場合、台湾への部品供給はただちにタイおよび大陸(中国)工場からに切り替えられ、当社が生産を中断することはない」と強調した。
なお、業界関係者は、今回の地震を受けて、短期的には重要部品や輸入車の供給不足によるダメージを受けるが、長期的にはこれまで比較的閉鎖的だった日本メーカーが、リスク分散のため海外展開を拡大し、台湾の関連メーカーも恩恵を受けるとの分析を示した。
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