ニュース 食品 作成日:2011年3月18日_記事番号:T00028859
東日本大震災による東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故を受け、放射能による障害を防止する効果があるヨウ素を含む塩の買い占め騒動が中国で起き、製塩大手の台塩実業は17日、台湾での流通量を確保するため、塩製品輸出の一時停止を決めた。18日付蘋果日報などが報じた。
塩の輸出停止を発表する洪璽曜・台塩董事長。最近多くの国から「ヨウ素入り塩」購入の申し入れが相次いでいるという(17日=中央社)
洪璽曜・台塩董事長は、販売店の買い占め・売り惜しみも許さないと強調。値上げも実施せず、工場にフル稼働を指示したと語った。
長庚紀念医院林口分院臨床毒物科の林杰リョウ主任(リョウは木へんに梁)は、市販の塩にはすべてヨウ素が含まれており、1日約10グラムの塩を摂取すれば、150マイクログラムのヨウ素が摂取でき、甲状腺保護に十分なため、特別に意識してヨウ素を含む食品を取る必要はないと指摘した。
量販店によると、台塩の「高級製塩」(14台湾元=約39円)と「特級製塩」(19元)の販売状況は今のところ正常だ。愛買(aマート)は、ヨウ素を含むのり製品の販売量が前年同期より1割近く増えているもようだが、ある消費者は「日本産のりは1パック100元以上、北海道産干し貝柱は同300元と決して安くないが、この先食べられなくなると思うと買いたくなる」と話しており、放射能への不安とは別の理由のようだ。
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