ニュース 社会 作成日:2011年3月21日_記事番号:T00028874
「もうすぐ世界の終りが来る、人生をできるだけ楽しもう!」こんなメッセージが最近、多くの台湾男性の携帯電話に届いている。「年中無休、派遣も可」と続き、「お部屋の中で、貴方がやりたいことにお付き合いするわ!」とくれば、何のことはない、性風俗業者の宣伝メッセージだ。多大な被害をもたらした東日本大震災に便乗して、客寄せに利用する無神経さにはあきれるしかない。
性風俗業者「正妹倶楽部(美少女クラブ)」によれば、料金は店内サービスで3,000台湾元、派遣の場合は4,000元から。業者は一般男性の個人情報を大量に購入して宣伝に利用しているとみられる。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという訳で、入手した携帯電話番号へ、やみくもにメッセージを発信しているらしい。そのため、警察官の携帯にも数多く届いているという。
これら業者は、近く売春が合法化されると見越し、大胆な客寄せを展開している。ただし、警察のおとり捜査を恐れ、電話番号を非表示にしている客とは取引をしないのが原則だ。
携帯電話メッセージのほか、オートバイを狙った宣伝広告も。これは過去に一時期流行ったことがある手法で、最近台北周辺で復活している。駐車中のバイクに付箋式のアダルト広告を何枚もベタベタと貼り付けるというもので、はがすとあとが残って汚くなるため、バイクの持ち主にとっては頭が痛い。
またインターネットのサイトで、在籍する女性の画像を見せて客寄せをする業者も多い。こちらも捜査の手が伸びるのを避けるため、海外に設置しているサーバーを利用しているそうだ。
あの手この手で繰り広げられる風俗業者の勧誘。警察は目下、特別チームを組んで取り締まりを強化しているという。
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