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《東日本大震災》中油がPXプラント再稼動、PTAメーカーへの供給正常化へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2011年3月21日_記事番号:T00028893

《東日本大震災》中油がPXプラント再稼動、PTAメーカーへの供給正常化へ【表】

 台湾中油は20日、年次保守を行っていた高雄市林園区のパラキシレン(PX)プラント(年産24万トン)の操業を再開した。これにより、中油のPXプラント3基すべてが稼動することになり、PXを原料とする高純度テレフタル酸(PTA)メーカー、▽台湾中油と英BPの合弁、中美和石油化学(CAPCO)▽遠東新世紀(旧遠東紡織)と東聯化学(OUCC)の合弁、亜東石化▽東展興業──にPX供給が行きわたる見通しだ。21日付経済日報が伝えた。

 東日本大震災で、JX日鉱日石エネルギーと出光興産を合わせたPX生産能力71万トン分が操業を停止、PX供給が大幅に減っている。台湾のPTA3社も年間100万トンのPXを日本から輸入しており、代替供給源を模索していた。中油のプラント操業再開で、3社への供給が70%から100%に引き上げられる。来月もこの水準を維持できる見通しだ。

 なお、アジアのPXスポット価格は、東日本大震災後8.5%上昇し、1トン当たり1,814米ドルに達した。これを受け、PTA価格も同1,550米ドルまで上昇し、過去最高を更新すると予測されている。