ニュース 社会 作成日:2011年3月22日_記事番号:T00028899
政府の要人や富豪、スターなど有名人にボディーガードが付くのは一般的。しかし、普通の中学生となると珍しい。高雄市で、校内暴力やいじめを心配した保護者が、子どものためにボディーガードを雇ったケースを紹介しよう。
VIP並みにボディーガードが付いているのは、高雄市在住の中学3年生。自宅は学校からわずか数百メートルの距離だが、毎日ボディーガードに警護されて登下校している。
中学校の校長によると、この生徒はこれまでいじめなどに遭ったことはないが、過度に心配した保護者が、学校の反対を押し切ってボディーガードを雇ったとのこと。
学校側の規定により、ボディーガードは生徒が授業を受けている間は、校門の警備室で待機。校内への立ち入りには学校の許可が必要だからだ。
最初は誰かの保護者かと思われていたこのボディーガード、その身分が明らかになると、たちまち教師や生徒たちの話題の的になった。ボディーガード付きのこの生徒が、皆から特別視されるようになったのは言うまでもない。保護者が子どもによかれと思ったことが、同級生との間に壁を作る原因となり、人間関係も疎遠になってしまった。
台湾でも自分の子どもにボディーガードを雇う有名人やセレブは少なくないが、式典やイベントなどの校外でのケースがほとんど。学校にまでボディーガードを付けるのは、やはりやり過ぎだろう。
一般的に、このようなボディーガードを請け負うのは、大手セキュリティ会社ではなく、警察や軍特殊部隊の元関係者、あるいは暴力団関係者だ。退職警官が設立したセキュリティ会社「海天保全」では、ボディーガードの契約は、時間単位と長期間の2種類だ。例えば要人の子どもの警護や学校・会社などへの送迎の場合、費用は1時間2,000元(会員は半額)から。長期雇用の場合は、1カ月12万元(会員は4万元)から。同社ではこれまでに、他人と金銭トラブルを抱えていた保護者が、登下校中の子どもに何かあってはと、ボディーガードを雇ったケースなどがあったという。
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