22日付電子時報が外電報道を基に報じたところによると、ＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）世界最大手、鴻海科技集団（フォックスコン）がブラジル・サンパウロ市の北に位置するジュンディアイ市に新工場設置を計画しているもようだ。同工場ではアップル関連製品を生産するとみられるが、報道に対し鴻海は「市場や外部の憶測にはコメントしない」としている。
報道によると、鴻海はジュンディアイ市に既に生産ライン２本を設置しており、ソニーおよびヒューレット・パッカード（ＨＰ）製品の組み立てを行っているという。さらに同社は今後、アップル製品を専門に扱う工場棟の建設を進め、2013年にも生産を開始するとみられている。
ブラジル工場への投資は、同グループ傘下の香港子会社、富士康国際（ＦＨＩ）が行うとの観測が出ているが、同社は今後中国・河北省廊坊市や北京、天津などに投資を行う計画で、ブラジルに拠点を広げる意味はないとの見方もある。しかし、一方で鴻海は顧客の需要に応じるため、世界各地に拠点を設置しており、ブラジルでの工場拡充も十分あり得るとの声も市場にはある。
