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作成日:2007年9月29日_記事番号:T00002893
安可、タッチパネル用ガラス生産で世界一へ
光ディスク大手、ライ徳科技(ライは金へんに来、ライテック)の葉垂景執行長は28日、安可光電のライ徳からの分割独立初日に当り、「安可光電はITO導電ガラスの生産能力を今年は単月で60万枚、来年は100万枚に引き上げ、出荷量世界トップを目指す」と語った。安可の上半期売り上げは約3億台湾元(約10億5,000万円)で純利益は5,500万元。生産能力ぎりぎりで稼働しており、下半期も上半期の業績を維持するもよう。
葉執行長によると、タッチパネル産業は急速に成長しており、台湾、日本、中国が積極的に生産を拡大している。特に台湾での生産増加率は100%に達し、上流のITOガラスの需要も高まっているという。またITOガラスはタッチパネル、LCDパネル、薄膜太陽電池すべてに使用でき、現在売上高の9割がタッチパネル向けだが、来年は太陽電池用ガラスが利益回収の段階に入るという。
姜明君安可光電総経理は、「顧客の需要は今年単月60万枚、来年は195万枚に増加するとみられ、生産能力の拡充を実施しなければ需要に応えられない」と語る。また、安可は厚さ0.21ミリのITOガラスの開発に成功し、日系自動車メーカーのカーナビゲーションに採用されたと発表した。29日付経済日報が報じた。