ニュース 社会 作成日:2011年3月24日_記事番号:T00028960
中央研究院が22日発表したアジア7カ国44人の学者による共同研究で、死亡リスクが最も高いのは「やせ過ぎ」タイプで、逆に最も低いのは「やや太め」タイプであることが分かった。台湾ではやせている人は長生きすると考えられているが、この既成概念を打ち破る結果となっている。
この共同研究は、アジア7カ国の30歳以上の計114万人を対象に、肥満度を示すBMI(ボディマス指数、体重を身長の2乗で割った数値)と死亡リスクの関係を10年以上にわたって調べたもの。
その結果、インドとバングラデシュ以外、▽台湾▽日本▽韓国▽中国▽シンガポール──で死亡リスクが最も低いのはBMI値が「22.6〜27.5」の人だったことが分かった。
BMIの計算式は世界共通で、標準値の「22」に近いほど病気にかかる確率が低いといわれている。今回の研究では、この標準値を上回っている「やや太め」タイプの死亡リスクが最も低いという意外な結果となった。一般に、死亡リスクはやせていても太っていても高くなる。ところが調査の結果、BMIが15以下では1.8倍、35以上では0.5倍になることも判明。つまり、「やせ過ぎ」タイプの死亡リスクは、「肥満」タイプの3.6倍ということになる。
実は、BMIの判定基準は国により異なり、例えば日本肥満学会では、▽18.5未満:低体重(やせ)▽18.5以上〜25未満:普通▽25以上:肥満(1〜4度)──とされている。台湾では18.5〜24が正常体重とされているが、中央研究院の沈志陽研究員は、「18.5はやせ過ぎで不健康」と指摘。「正常」の範囲をBMI値「22〜27」に引き上げることを提案している。
沈研究員も指摘する通り、従来のBMIと死亡リスクの研究は、欧米人を対象としているものが多い。アジア人に対象を限った今回の共同研究の結果は、参考に値するといえる。ただ、医療費を見ると、年齢にかかわらずやせている人にかかる医療費は少ないことも分かっているという。
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