ニュース 社会 作成日:2011年3月25日_記事番号:T00028990
コンビニエンスストアで販売されている弁当の6割以上が、塩分含有の目安となるナトリウムの含有量が多過ぎることが中華民国消費者文教基金会(消基会)の調査で分かった。行政院衛生署が提唱する成人のナトリウム摂取量は1日当たり2,400ミリグラム(mg)だが、コンビニ弁当の中には、1食で1日分の摂取量を超えるものもあり、消基会は消費者に注意を呼び掛けている。
消基会は今年1月16日、大台北地区のコンビニ大手4社の弁当をサンプリング調査。計35品のナトリウムの含有量を調べたところ、1食当たりの目安となる800mg以上のものが22品と、6割を超えた。そのうち、1日の摂取量の半分に相当する1,200mgを超えるものが10品もあった。
弁当35品のうち、ナトリウムの含有量が最も多かったのは、萊爾富(ハイライフ)の「揚州炒飯(チャーハン)」の2,573mg。これ1食で1日の摂取量をオーバーしてしまうすさまじい量だ。このほか、大量のナトリウムが含まれていたのは、OK超商(OKマート)の「日式咖哩牛肉燴飯(日本式牛肉カレー)」(ナトリウム含有量1,868 mg)や、全家便利商店(台湾ファミリーマート)の「大満足蔥爆鶏丁便当(鶏肉の味噌炒め弁当)」(同1,866mg)など。
消基会によると、コンビニ弁当の主菜は、油で調理したりしょうゆで煮込んだ肉類が多い。さらに副菜となるおかずには、塩漬けにした野菜などが多いため、どうしても全体的に味が濃く塩分が多くなる。周知の通り、塩分の取り過ぎは心血管疾患や腎臓の負担を招く恐れがあり、カルシウムの流出につながることも。高血圧患者だけでなくても健康にも良いはずがない。
ハイライフによると、「揚州炒飯」は人気弁当の一つで、濃い味を好む客層向けに開発したもの。今後はナトリウムの含有量を減らすよう、適度に食材を調整する方針だという。
消費者は、弁当に付いている塩やしょうゆ、タレ、ドレッシングなどの調味料は全部使い切らずに残すなど、自身の健康を守る工夫が必要だろう。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722