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作成日:2007年10月1日_記事番号:T00002900
切仔めんフェスティバル、ギネスに挑戦
切仔めんと言えば、1杯30~35台湾元(約115円)で食べられる手軽な庶民の味。うま味調味料を一切使わず、豚骨や三枚肉を長時間煮込んで作ったさっぱりしたスープと、こしのあるめんが特徴だ。
めんは竹製の振りざるに入れてゆでた後、形を崩さずにおわんに盛るのがコツだとか。
切仔めんの起源は、日本統治時代にさかのぼる。台湾籍日本兵が台北県蘆洲の湧蓮寺付近で売り始めたのが始まりで、たちまち人気が出て評判になり、今では蘆洲付近だけで30店以上もが軒を連ねるようになった。
その切仔めんの知名度を高めようという初のイベント「2007蘆洲市切仔麺嘉年華会」が9月29日から開かれている。台北県板橋県民広場で行われた開幕式では、李翁月娥蘆洲市長や周錫?台北県長がコックに扮(ふん)して切仔めんをゆでる実演を行った。また、阿六切仔麺、添丁切仔麺、大象切仔麺、天慈素食麺館などの老舗店が出店し、1,000食分の切仔めんが無料で配布されたため市民の長い行列ができた。
会場には80食分、15キログラムの切仔めんを盛った直径66センチ、高さ40センチ、重さ30キロの巨大なおわんと、巨大な竹製の振りざるも登場。蘆洲市はギネスの世界記録に認定を申請する予定だ。
なお、同イベントは10月21日まで。切仔めんの1,000食分無料配布は、台北県三重市、八里郷、蘆洲市でも行われる。蘆洲市は切仔めん店やお寺、観光スポットなどを訪れてスタンプを集めると切仔めん人形がもらえる観光パスポートも用意しており、蘆洲に観光客を呼び込みたい考えだ。