ニュース 社会 作成日:2011年3月28日_記事番号:T00029022
東日本大震災の被災地支援のため、ネットオークションに出品されていたサッカー元日本代表、中田英寿さん(34)のサイン入りシューズ(1足)とユニフォーム(2着)が、紆余曲折を経て27日、1,000万台湾元という高い値段で落札されたことが分かった。
実はこのシューズとユニフォームは、中華電視(華視、CTS)、公共電視(公視、PTS)などが18日に共同主催したテレビのチャリティー番組「相信希望(希望を信じて)Fight & Smile」のために、中田さんが提供したもの。
ところが、番組ではシューズがオークションにかけられることはなく、番組プロデューサーの王偉忠氏と司会者の徐乃麟、曽国城氏が、30万元という「格安」価格で、直接買い取ってしまった。これを知ったサッカーファンや一般視聴者から、非難の声が集まったのは言うまでもない。
王氏は番組では十分な時間がなかったためなどと弁解したが、集中砲火を浴びたことから、シューズを「Yahoo!奇摩」(台湾ヤフー)のネットオークションに出品することに。22日にスタートしたオークションは、2時間もしないうちに入札価格が2億元に達し、その後9億9,000万元にまで吊り上ったことから、台湾ヤフーは悪意ある入札者のいたずらと判断。オークションを中止した。
オークションは翌23日、新たな入札規定を設けて再開され、27日入札終了3分前に、それまでの最高価格だった77万8,077元を大きく上回る1,000万元という入札価格が提示され、落札が決まった。
落札者は中田さんの友人で、ファッション雑誌『WE PEOPLE東西名人』の発行人、李冠毅さん(41)。パリでファッションデザインなどを学び、香港や台湾、上海にも事業を拡大している有名人だが、父親の故・李志明氏は、高雄を拠点とする暴力団の大ボスだ。
李さんによると、実際の落札者はおばで元女優の華真真さん(本名:馬永真)。「おばは敬虔な仏教徒。海外在住のため、私が委託を受けて落札した」という。
なお、中田さんのシューズを含め、チャリティに出品された日本の有名人グッズの売り上げは計1,009万6,749元に上った。すべて赤十字を通じ日本の震災復興に充てられるという。
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