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台塑石化、六軽の4.5期投資計画先送りへ


ニュース 石油・化学 作成日:2011年3月28日_記事番号:T00029034

台塑石化、六軽の4.5期投資計画先送りへ

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の王文潮董事長は、政府による石油製品の輸出制限措置で、石油精製事業の生産設備更新計画に対する影響が避けられず、第6ナフサ分解プラント(六軽)への投資計画(第4.5期投資計画)を一時先送りせざるを得ないとの見方を明らかにした。28日付工商時報が伝えた。

 同計画は今年1月27日に環境影響評価審査を通過しており、200億~250億台湾元(約550億〜700億円)を投じ、今年下半期に着工が見込まれていた。

 王董事長は「4.5期投資計画では、石油精製能力が10%増えるのに対し、完成後にディーゼル油の輸出量を毎年100万~200万キロリットル削減しなければならず、多額を投じて設備を更新しても効果が割り引かれる」と理由を説明した。

 その上で王董事長は「台湾の石油製品市場は供給過剰の状態だ。企業が規模の経済を目指すためには、供給過剰の苦境を避け、輸出を図ることが鍵となる。台湾で石油製品が不足した場合、台塑石化は政府の輸出制限政策を必ず支持する」と述べ、政策見直しを求めた。