華碩電脳（ＡＳＵＳ）は25日、同社初のタブレット型パソコン「Eee Pad」シリーズの主力機種「トランスフォーマー」の予約販売を台湾で開始した。30日に英国、４月初旬に米国でも発売し、アップルのタブレットＰＣ「iPad2」に対抗する。26日付工商時報が伝えた。
施崇棠ＡＳＵＳ董事長は「Eee Pad」が低価格ノートＰＣ（ネットブック）、「Eee PC」に続く同社のマイルストーンになると好感している（ＡＳＵＳニュースリリースより）
10.1インチ静電容量式タッチパネル搭載の「トランスフォーマー」は、ＯＳ（基本ソフト）に「アンドロイド3.0」を搭載し、バッテリーは最長16時間の使用が可能。フラッシュメモリーやＳＤメモリーカード対応が、iPad2を上回るアピールポイントだ。販売価格は16GB（ギガバイト）機種で１万4,900台湾元（約４万1,000円）と、iPad2で最も安い499米ドルとほぼ同価格。32GB機種は１万6,900元だ。
沈振来執行長は「トランスフォーマー」の世界市場での販売目標100万台、「Eee Pad」全体で出荷目標200万台を掲げた。東日本大震災の影響についてはコメントしなかったが、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーや一部部品の供給ひっ迫で、「トランスフォーマー」の台湾販売は当初1,000台以下とみられている。
