機械部品大手、上銀科技（ハイウィン・テクノロジーズ）の卓永財董事長は28日、「今後３年間で台湾に100億台湾元（約277億円）の投資を行う」と述べた。台湾で工場拡張を続ける同社は、政府から２年連続で産業就業貢献賞を受賞しており、卓董事長も「当社は機械学科出身の学生が最もあこがれる企業だ」と自負をのぞかせた。29日付工商時報が伝えた。
ハイウィンは26日、同社が創設する「上銀優秀機械博士論文賞」を来年北京で開催することで中国機械工程学会（ＣＭＥＡ）と合意書を交わした。同賞は、世界の精密機械産業を華人がリードすることを目指し、中国・台湾・香港の学生による機械分野の研究開発（Ｒ＆Ｄ）や応用研究を奨励することを目的とする。賞金総額は1,600万元。
卓董事長は、2009年に中国がドイツを抜いて世界最大の工作機械生産国になったことを挙げ、「台湾にとって大陸（中国）は最大の工作機械部品市場であり、今後さらなる提携と交流を進めたい」と語った。
