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家庭の温かさ、子どもの4割が「知らない」


ニュース 社会 作成日:2011年3月30日_記事番号:T00029079

家庭の温かさ、子どもの4割が「知らない」

 児童福利聯盟文教基金会が27日に発表した「家庭の温かさ指数調査」の結果によると、子どもの38%が「家庭に温かみを感じていない」ことが分かった。このような子どもが全土で21万人にいる計算だ。

 この調査は、同基金会が今年1月3〜14日に台湾本島19県・市の小学5、6年生の児童を対象に実施したもので、有効回答数は1,516件。

 「圧力鍋」「墓場」「監獄」——。これらは、子どもが自分の家庭を表現したものだ。「時には天国、時には地獄」「家はご飯を食べて寝るだけの場所」という回答もあった。「いつもしかられる、高圧的な家族」(20%)、「一緒にいてくれる人がいない冷たい家庭」(13%)、「急に温かくなったり冷たくなったりする」(10%)など、およそ幸せを感じることが難しい家庭環境がうかがえる。

 子どもが家庭の温かさを感じられないのは、主に親が仕事に忙しく、家庭を顧みる余裕がないためだ。帰宅が午後8時を過ぎる親は3分の1以上に上り、午後9時以降という親も1割を超える。

 当然、家族そろって食卓を囲むチャンスは少なく、子どもの4割近くは、親と一緒に食事するのは1週間のうち3日以下。子どもの約半数は、親とおしゃべりをしたり一緒に過ごす時間は1日30分以下だった。しかも、親と一緒にすることのトップに挙がったのは「テレビを見ること」(74%)。

 目下、同基金会は「子どもを愛する333ルール」(毎日30秒間抱きしめる、30分間子どもの話に耳を傾け一緒に過ごす、水曜日は残業せず早く帰って子どもと過ごす)を推進することで、子どもが家庭の温かさを感じられるよう、企業や親に呼び掛けている。