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花王・ライオンなど、化学品を台湾で調達


ニュース 石油・化学 作成日:2011年3月31日_記事番号:T00029119

花王・ライオンなど、化学品を台湾で調達

 東日本大震災を受け、花王、ライオンなどは、被災地向けの洗剤、衛生用品、紙おむつなどの供給に全力を挙げているが、原料供給の中断などで十分な生産能力を確保できず、台湾に化学品の調達先をシフトする動きが表面化している。31日付工商時報が伝えた。

 日本では現在、洗剤に使われる界面活性剤の原料となるエチレンオキシド(EO)などの供給が不足している。特に、日本のEO生産の35%を占める三菱化学の操業中断が響いている。

 このため、かつて花王の生産委託を受けていたことがある磐亜(PACC)をはじめ、中国人造繊維(CMFC)、中日合成化学、東聯化学(OUCC)などに発注先をシフトする動きが出ており、中には半年にわたる受注を獲得したメーカーも出ている。

 ただ、現在台湾メーカーは、日本からの需要の60%程度しかカバーできない状況だという。