ニュース 電子 作成日:2011年3月31日_記事番号:T00029129
鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の中国子会社、富士康国際(FIH)が30日発表した2010年の業績報告によると、純損失が2億1,800万米ドルで、09年の純利益3,858万米ドルから一気に赤字に転落し、赤字額も市場予測を上回った。売上高は前年比8.13%減の66億2,600万米ドル。31日付経済日報が伝えた。
赤字について富士康は、携帯電話市場において世界のOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーがシェア拡大を図り価格競争が激化したことや、コスト増大などが要因と説明した。
一方証券会社は、鴻海集団が組み立てを手掛ける米アップルの「iPhone」や「iPad」が好調だったことで、別の主要顧客、ノキアやソニーエリクソンなどの成長が抑えられたことも影響したと分析した。
今後の展望について証券会社は、鴻海集団が生産拠点を内陸部に移すことで人件費コストを20〜25%抑制することができ、利益の改善が見込めるが、受注見通しは悪く、今年も来年も黒字転換は難しいと指摘。また東日本大震災の影響で同社の携帯電話出荷台数はロー・ミドルエンド製品を中心に1,400万台減少するとの見方を示した。
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