ニュース 石油・化学 作成日:2011年4月1日_記事番号:T00029151
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(エチレン・ビニル・アセテート、EVA)生産ライン2本(年産能力合計24万トン)の年次保守を近く終え、一両日中にも生産を再開する見通しだ。市場関係者によると、千葉県や茨城県鹿島市のEVA生産が計画停電の影響で停止し、過度の供給ひっ迫状態となっているため、台塑など生産3社は4月も引き続きオファー価格を引き上げる可能性が高い。1日付経済日報が報じた。
台塑が今月初旬に年次保守に入ったことで、供給不足を懸念したインド、トルコなどの川下メーカーが大型買い付けを行ったため、台塑、台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー、APC)の3社は今月、EVA価格を1トン当たり約300米ドル引き上げた。業界関係者によると、それでも3社の今月の生産分はすべて売り切れるほどだった。
太陽電池用EVAのスポット価格は1トン当たり3,300〜3,500米ドルへと、台塑の年次保守前の同3,100〜3,300米ドルから上昇した。一方、EVAの主要原料、エチレンと酢酸ビニルの価格はそれぞれ同1,320米ドル、990米ドルで、EVA生産コストは同1,500米ドル前後のため、今後の各社の利益拡大が期待できそうだ。
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