ニュース 社会 作成日:2011年4月6日_記事番号:T00029168
桃園県亀山郷でこのほど、間違った道路標示が原因で、8年間にわたり約6万枚もの交通違反切符が切られ、5,000万台湾元を超える罰金が徴収されていたことが分かった。
問題の道路標示があるのは、亀山郷の長寿路と光峰路の交差点。道路交通規則では、「交差点の車両停止線と横断歩道との間の距離は、1〜3メートルを限度とする」と定められている。
ところが、長寿路と光峰路は直角ではなく斜めに交差していることから、停止線と横断歩道との距離が一律ではなく、最短部分と最長部分で大きな隔たりがあった。最も間隔の広い車線では、約7メートルも離れている。そのため、停止線から横断歩道までの間に広い空間ができ、停止線を越え横断歩道近くまで進んでしまうドライバーが多かった。
これが交差点の後方に設置されている取り締まり用監視カメラに撮影され、「停止線オーバー」で最低900元の罰金が科せられたというわけだ。監視カメラが設置された2002年10月から09年9月までに、計5万9,255件の違反切符が切られていたという。
このほど、この交差点の道路標示が道路交通規定に合致していないことに気付いた「違反者」が、裁判所に異議を申し立てたところ、これが認められ、交通部公路総局はこれまでに徴収した罰金をすべて返還することを決定。返還対象者は桃園県約2万3,000人、新北市約1万6,000人、台北市約6,000人が主とし、全土に及んだ。
新竹区監理所では、被害者に罰金返還を書留郵便で通知する方針だが、通知するだけでも200万元以上の郵送費がかかるというから、まさに税金の無駄遣いだ。
交通部関係者によると、似たような例はほかにもあるそうで、交通規則の「限度とする」を「原則とする」に改めることも検討したそうだが、結局は改定せず、道路当局に対し、規定に標示を合わせるよう指示したという。
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