ニュース 社会 作成日:2011年4月6日_記事番号:T00029171
李登輝元総統は3日、東日本大震災の被災地で災害救援に当たった台湾の中華民国捜救総隊の隊員を招き、労をねぎらった。李元総統は「日本が外部からの支援を必要としていた当時、中華捜救総隊は現地に入ろうとしたが、中国の要素で政治的な処理に直面した」と述べ、「人為的な要因で救援が遅れたことを知ったら、日本の被災者はどう思うだろうか」と問い掛けた。4日付自由時報が伝えた。
李元総統によると、中華捜救総隊は地震が発生した3月11日に外交部に日本行きを申請したが、一時見合わせるように回答があった。これについて外交部の章計平報道官は3日、11日の地震発生後、日本側に支援を申し出たが、「外国の支援は(必要かどうか)検討が必要だ」との回答を受け、日本側の通知があるまで、捜救総隊に出発を見合わせるよう求めたと説明した。
中華捜救総隊の呂正宗隊長によると、被災地では隊員の制服に描かれた中華民国国旗と「TAIWAN」という文字を見て、中国地震局の関係者から「それは『台湾地区』の旗か」などと問いかけられる場面もあったという。呂隊長がすぐに「これは中華民国の国旗だ」と説明すると、中国側関係者は不満そうな表情を浮かべたという。
李元総統は「台湾は台湾地区ではなく一つの国だ。これは馬英九総統が台湾は地区だと考えたことによる後遺症だ。馬総統は両岸(中台)関係は和解を迎えたと説明しているが、中国の台湾に対する圧力は常に存在する。台湾はより良い指導者を選ばなければならない」と主張した。
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