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奇美の第6世代工場、環境評価見直しも


ニュース 電子 作成日:2007年10月1日_記事番号:T00002918

奇美の第6世代工場、環境評価見直しも

 
 奇美電子(CMO)が台南県樹谷園区に建設中の第6世代液晶パネル工場に対し、環境アセスメント調査で「建設すべきではない」との判断が下されたことについて、行政院環境保護署は9月29日、10月中旬に開かれる環境評価大会の事前会合を台北市で開き、善後策を協議した。

 会合では、台南県政府が大気汚染や工業用水消費の抑制に関する具体策が示されたことを受け、環境評価委員は専門グループによる再審査を行うべきと提言した。環境評価大会では、前回の環境アセスメント調査と再審査の結果の双方が提出され、建設の可否が判断される見通しだ。

 奇美電子と台南県政府は、新任の環境評価委員が9月20日に樹谷園区の実地調査を行い、緑化計画や生態保護の取り組みに一定の評価が得られたことから、環境評価大会での「逆転」に期待をかけている。

 事前会合に出席した蘇煥智台南県長(民進党)は、「台南県の農地は休耕地が多く、農業用水は十分に足りている。大気汚染に関しても県政府が具体的措置を示し、総量規制をする」と述べ、計画認可を訴えた。

 同園区に5基目のガラス溶解炉設置を計画している旭硝子も、環境評価の行方を慎重に見守っている。