ニュース 電子 作成日:2011年4月6日_記事番号:T00029193
半導体設備業者によると、台湾積体電路製造(TSMC)は、28ナノメートル製造プロセスによる量産を第2四半期中に開始するもようだ。第3四半期から利益貢献が期待される。5日付工商時報が伝えた。
背景には、TSMCの主要顧客、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が新型グラフィックIC「サザン・アイランズ」の設計をほぼ完了したことに加え、クアルコム、テキサス・インスツルメンツのARMアーキテクチャー採用プロセッサーも生産準備段階に入ったことがある。
市場では当初、AMDとエヌビディアが年内の28ナノメートル製造プロセス採用を見送るとの観測が出て、TSMCの業績への悪影響も懸念されたが、状況は一変した。
AMDのサザン・アイランズの設計が予定より早まったほか、エヌビディアも第2四半期末には同プロセスを採用したグラフィックICの量産に入る構えとされ、TSMCの同プロセスによる生産量は第3四半期にかけて大きな伸びが見込まれる。
Q2受注は満杯
なお、東日本大震災でシリコンウエハー大手2社である信越化学工業とSUMCOの工場が被災したことを受け、TSMCおよび聯華電子(UMC)の顧客メーカーが今後十分な製品供給を確保できなくなる懸念から両社への発注を拡大しており、TSMCは現在受注が満杯状態となっている。
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