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震災で日本産乾燥アワビ供給不足、争奪戦が激化


ニュース 食品 作成日:2011年4月8日_記事番号:T00029239

震災で日本産乾燥アワビ供給不足、争奪戦が激化

 高級中華料理に欠かせない乾燥アワビを生産する工場が東日本大震災で被災し、台湾では香港式海鮮料理を出すレストランで在庫が減り続けている。品不足で乾燥アワビの価格が急騰する中、高級レストランの中には現金持参で香港に仕入れに出る店も出始めた。8日付工商時報が伝えた。

 アワビの価格はサイズに比例し、1キログラム当たりの個数で決まる。高級海鮮レストランで使われるものは1キロ当たり21~23個が主流で、21個の価格は地震発生前の1万8,500香港ドルから2万6,000香港ドル(約28万5,000円)へと45%も急騰しているという。

 現在高級レストランでの乾燥アワビの在庫は3カ月~半年で、このままでは在庫がなくなるのも時間の問題だ。

 アワビを食べるのは台湾人だけではない。特に高級乾燥アワビの生産は日本に依存しており、今後は華人世界でアワビ争奪戦が激化しそうだ。もともと高級食材のアワビだが、震災後しばらくは手の届かない高嶺の花になりそうだ。