ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

高鉄の地盤沈下、高架支柱の補強工事開始


ニュース 運輸 作成日:2011年4月11日_記事番号:T00029266

高鉄の地盤沈下、高架支柱の補強工事開始

 雲林県内の台湾高速鉄路(高鉄)沿線で、地下水くみ上げによる地盤沈下が深刻化し、線路高架の支柱が陥没している問題で、78号快速道路との交差部にかかる2カ所の補強工事が今月初めから始まった。柱を支える下部構造をかさ上げする工事に続き、高架橋の構造的補強、橋脚の基礎改良という3段階の工事が来年にかけて進められる。11日付聯合報が伝えた。

 高鉄側は「地盤沈下は予想よりもペースが速く、予防的な意味で保守工事を進めている」と説明。列車の安全性にも現時点で問題はなく、工事による列車運転への影響もないと強調した。

 急速な地盤沈下を受け、高架橋の補強工事は当初の予定を9年も前倒しして実施されることになった。雲林県内では建設から8年間で最大63センチの地盤沈下が見られ、地盤沈下による軌道傾斜は2009年の段階で警戒値を超えた。このため、高鉄雲林駅周辺では連絡道路3本の建設が中断を余儀なくされた。

 高鉄は昨年段階で、地盤沈下がこのままのペースで進めば、2020年ごろに危険レベルに達するとの評価報告をまとめていた。