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台湾元一段高、1ドル=29元割れ


ニュース 金融 作成日:2011年4月11日_記事番号:T00029267

台湾元一段高、1ドル=29元割れ

 先週8日の台湾元相場は、前日比0.059元の元高米ドル安となる1米ドル=28.991元で取引を終え、これまで中央銀行の防衛ラインとみられた29元を終値ベースで割り込んだ。終値としては、1997年のアジア通貨危機以来の最高値となる。なお、週明け11日も引き続き元高傾向で、午前の終値は前営業日比0.046元高の1米ドル=28.945元となった。9日付工商時報などが伝えた。

 急激な元高は、原材料価格が高騰する中、中銀が輸入インフレを防止するため、元高容認に転じ、介入の手を緩めたためとみられる。その結果、清明節連休明けから8日までの3営業日で0.329元も元高が進んだ。

 現在の台湾元相場は中央銀行の彭淮南総裁が1998年に就任して以来の高値圏で推移している。台湾元相場は、年初来取引時間中にしばしば29元を割り込んだが、これまでは中銀による介入で終値ベースで29元台を死守していた。当面は今年2月の取引時間中に付けた28.755元を超えて元高が進むかが焦点となる。さらに、アジア通貨危機前の元高水準である28.5元前後も視野に入った。