元大金融控股は９日、宝来証券を総額489億7,100万台湾元（約1,434億円、先週末株価基準）で買収すると正式に発表した。10日付工商時報が伝えた。
元大金控は１株当たり現金12.2元と元大金控株0.5株で、宝来証券株を取得する。取得価格は宝来証券の先週末の株価に11.17％の上乗せで、台湾の証券業界での合併買収例としては最高額となる。
双方は６月28日に定時株主総会を開き、11月までに合併手続きを終える方針だ。合併後の社名は「元大宝来証券」となる。合併後の店舗数は187カ所となる。
今回の買収により、宝来証券は元大金控の100％子会社となる。元大証券との合計シェアは14.6％に高まり、台湾証券業界首位の座を固める。また、投資信託、証券引受、先物、信用取引、証券取引の取り次ぎ、オプションなどの業務でも台湾で業界トップに躍進する。
