ニュース 社会 作成日:2011年4月12日_記事番号:T00029289
『Yellow的脚歩(イエローの歩み)』という本には、「イヌ股関節形成不全」という病気を患った1匹のゴールデン・レトリバーが、さまざまな治療を経て人工股関節を付けるまでの過程が記録されている。台湾で初めて人工股関節の取り付けに成功した犬の物語だ。
著者はイエローの飼い主、台北市在住の張美梅さん(52)。彼女は2003年、生後1カ月のオスのゴールデン・レトリバーを購入し、「イエロー」と名付けた。ところがイエローは生後4カ月を迎えたころ、突然よく転ぶようになり、痛がって歩くことも難しくなった。
張さんにとって、イエローは我が子も同然。愛犬を抱え、あちこちの動物病院を訪れ、鍼灸を施したり、高価な健康食品を食べさせたりもしたが、症状は改善しなかった。
困り果てていた時、6人目の獣医の診断で、イエローは「イヌ股関節形成不全」だと判明。股関節に異常が生じ、足の痛みや足を引きずるなど歩行異変がみられる病気だった。レトリバーやハスキー、シェパードなど大型犬に多く、遺伝的要素が強いという。
治療には、異常のある股関節を人工股関節に取り換える外科手術が必要だが、当時台湾では技術が発達しておらず、張さんはリスクが大き過ぎると躊躇(ちゅうちょ)していた。そんな時、米国で同分野の権威とされる台湾華僑の存在を知った。
そこで張さんはイエローのために、米国から獣医2人と助手4人、計6人の医療チームを台湾に呼び寄せ、2度にわたる手術を実施した。さらに仕事も辞め、愛犬のリハビリに専念。そのかいあって人工股関節を装着したイエローは、元通り走ったり跳んだりできるようになった。
張さんがイエローの治療のために使った費用は、なんと約100万台湾元に上るというから恐れ入る。イエローは、台湾で一番幸せなペットに違いない。
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