声宝（サンポ）傘下、空調用コンプレッサー最大手の瑞智精密は11日の臨時董事会で、シャープを引受先とする３億3,400万台湾元（約９億8,000万円）の第三者割当増資を決議した。シャープは出資比率が5.45％となり、サンポに次ぐ２位株主に浮上する。2013年までに瑞智からコンプレッサー200万台を調達するなど、提携関係を強化する。12日付経済日報が伝えた。
劉金錫・瑞智総経理によると、シャープ向けにインバーターコンプレッサーの出荷を09年第４四半期に開始したほか、両社は高性能のインバーターコンプレッサーの共同開発にも取り組んでいる。昨年の出荷台数は100万台に達した。今回の資本提携で、安定した受注を確保し、技術的な競争力やブランド力向上を期待している。
瑞智の第１四半期売上高は前年同期比37％増の38億8,600万元、コンプレッサー出荷台数は同20％増の278万7,100台だった。
