ニュース 機械 作成日:2011年4月12日_記事番号:T00029303
台湾工作機械業界は、今年上半期に生産能力いっぱいの受注を確保しているのに加え、7~8月の受注も好調だ。しかし、東日本大震災の影響で、ボールスクリュー、スライドレール、ベアリング、コントローラーなどの重要部品が供給不足に陥っており、納期通りに出荷できない懸念が生じている。12日付工商時報が伝えた。
主要メーカーのうち、東台精機(東台マシン&ツール)、台中精機廠(ビクター台中・マシナリー・ワークス)は、今年の好景気を昨年段階で予測し、部品を半年~1年分調達したため、在庫に比較的余裕がある。
しかし、オーダーメード生産が中心の喬福機械工業(ラウンドトップ・マシナリー)は、部品を事前に確保していなかったため苦境に陥っている。東日本大震災の影響で、日本精工(NSK)、THKなどの部品メーカーからの供給は、発注から4~5カ月待ちとなっている。このため、ラウンドトップは3月の売上高が当初予測の1億7,000万台湾元を大きく下回る9,600万元(約2億7,600万円)にとどまり、前年同月比29.98%の減収となった。
業界関係者は「自動車、電子製品、半導体の各業界による設備投資拡大で、工作機械業界は昨年下半期以来、好況が続いている。部品メーカーの量産体制回復が追い付かず、昨年末から今年初めの段階で部品不足が生じていた」と説明。震災が部品不足に拍車をかけた格好だ。
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