ニュース 石油・化学 作成日:2011年4月14日_記事番号:T00029357
石油化学大手、中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)の高雄小港工場で13日、火災が発生した。死傷者はなかったが、生産するシクロヘキサノンが外部に漏れたため、高雄市労工局が生産停止を命じた。シクロヘキサノンは、台湾で中石化だけが生産するカプロラクタム(CPL)の原料で、14日付経済日報は、CPL供給先のナイロン大手、力鵬企業(LIBOLON)、集盛実業などにダメージを与えると指摘している。ただ、中石化は、「シクロヘキサノンは他社から調達可能」として今後のCPL生産に影響は生じないと説明した。
中石化のCPL年産量は18万トンで、今回の生産停止により、今後1カ月で生産量が1万5,000トン減少すると証券会社は予測している。小港工場の生産再開について高雄市労工局は、「改善計画を受理後に審査し、合格すれば再開を許可する」としている。
なお中石化は、年間10万トンのアクリロニトリル(AN)を生産する高雄大社工場でも、今月5日に有毒ガスを吸った2人が死亡する事故が発生し、1カ月の生産停止命令を受けたばかり。
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