ニュース 社会 作成日:2011年4月15日_記事番号:T00029377
「沖縄って台湾にあるの?」——屏東県が発行した英語ガイドブックが、外国人観光客に困惑を引き起こしている。というのも、屏東県の離島が「Okinawa」と表記されているからだ。はて、沖縄はいつから屏東県に属するようになったのだろうか?
実はガイドブックに書かれている「Okinawa」とは、屏東県西南の外界に浮かぶ小さな島、「小琉球」のこと。面積6.8平方キロメートル、1万2,000人が暮らすサンゴ礁の島だ。
小琉球は大鵬国家風景区に属し、台湾で唯一モンスーンの影響を受けない島でもある。近年は生態観察の観光スポットとして発展しており、訪れる外国人観光客も多い。
台湾では今でも、日本の沖縄のことを旧称の「琉球」と呼んでおり、インターネット上の自動翻訳などでは中国語の「琉球」を英語に変換すると「Okinawa」と訳されるため、今回のようなミスが起きたと考えられる。
屏東県政府によると、このガイドブックは7年前、業者に委託して制作したもの。隔年に1万部増刷しているが、需要が少ないことから改訂も行われておらず、ミスにも気付かなかったとか。ただ、近年外国人観光客が増加していることから、改訂を検討しているという。
なお、地名などの英訳は、交通部観光局が決めた英字表記を地方自治体などに通達しているが、強制力はないため、英字表記がバラバラなのだ。ちなみに、同じく英語ガイドを発行している大鵬国家風景区管理処は、小琉球を「Little Liuqiu」と英字表記している。
しかし「小琉球」という名称は、外海にぽつんと浮かぶ小さな島が、まるで動く球のように見えることから名付けられたそうで、沖縄の「琉球」とはまったく関係ないらしい。となると「Little Liuqiu」も間違っていることになり、「SIAO LIOU CIOU」と表記する方がよいという意見もあるようだ。
いずれにせよ、外国人観光客が頭を抱えなくて済むような表記にしてほしいものだ。
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