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100%台湾産の小麦粉、「喜願麺包」が発売へ


ニュース 食品 作成日:2011年4月18日_記事番号:T00029418

100%台湾産の小麦粉、「喜願麺包」が発売へ

 中部の彰化県と雲林県でパンやケーキを生産する工房「喜願麺包」は25日から、台湾で除草剤や化学肥料を使わずに栽培された小麦を100%使用した中力粉「喜願白海豚牌中筋麺粉」および、めん「喜願全麦麺」を発売する。来月からはさらに蒸しまんじゅうやパンなども販売していく。17日付自由時報が伝えた。

 喜願麺包の施明煌総監によると、2007年の食糧危機で小麦粉価格が高騰したことから、台湾での小麦栽培を思い立った。作付面積は1年目の1ヘクタールから、現在は27ヘクタールまで拡大、北は台北市陽明山から屏東県の墾丁まで13カ所の契約農家が1キログラム30台湾元(約86円)の契約価格で栽培している。今年はさらに40ヘクタールまで拡大する予定だ。

 毎年3月に収穫される小麦は過去3年、全粒粉として、クッキーや蒸しまんじゅう、パンなどに25%の割合で利用していたが、今年は初めてこれを100%利用した中力粉の生産が実現した。

 施総監は「台湾の食料自給率はわずか30%だが、休耕地は21万ヘクタールに達している。政府はこれら休耕地を利用するための補助政策を打ち出すなどして、輸入小麦への依存度を減らすべき」と指摘した。また、生産地から食卓までの距離「フード・マイレージ」を短縮することで、輸送に伴う温室効果ガスの排出量を抑え、環境保護にもつながると述べた。