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国光石化の推進可否、政府が結論繰り上げへ


ニュース 石油・化学 作成日:2011年4月18日_記事番号:T00029419

国光石化の推進可否、政府が結論繰り上げへ

 環境影響評価審査が難航している国光石化科技(KPTC)の大型石油化学プラント(彰化県大城郷、通称・八軽)建設計画をめぐり、環境影響評価専案小組(個別小委員会)は21日にも最終判断を下す見通しとなった。これを受け、政府は5月の環境影響評価委員会大会を待たず、事業推進の可否について結論を示す見通しだ。現在の情勢では、計画推進が危ぶまれる状況となっており、今後は海外での建設地確保に焦点が移りそうだ。18日付工商時報が伝えた。

 政府は既に投資断念やむなしとのムードで、高官は「十中八九、台湾では推進できない」と語った。政府がここへ来て結論を急ぐのは、立法委員選や総統選の選挙戦に入るまでに事態の収拾を図る狙いがあるためとみられる。

 経済部は環境影響評価審査がクリアできない場合に備え、▽石油精製プラントとナフサ分解プラントの分離投資▽内外での代替建設地検討──などの検討に入っている。

 代替地をめぐっては、高雄市林園区北汕里も候補に挙がったが、地元の反対は確実で、最終的に建設先を海外に変更せざるを得なくなる可能性が高い。